和船資料

艪の作り方、推進の原理をまとめた物を書いています。

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明治から昭和にかけて日本中を走っていた和船の船体に

中国式ジャンク帆、伸子帆を付けた あいのこ舟の版画です。

研究紀要 板図を読むー弘光船大工の板図を読んで造船図面を描く

高知県立歴史民俗資料館研究紀要第19号 2014年

弘光船大工の残した板図に描かれた側面図と詳細な部材寸法を資料として

平面図断面図を描き出し 建造可能な図面に仕上げた。

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研究紀要 浦戸湾の和船ー和船の建造を試みる方のために

高知県立歴史民俗資料館の紀要第18号 2011年 

弘光船大工の20尺釣り船の建造記録を中心に

土佐の様々な和船を紹介し、私が自作した和船の建造記録を追加した物。

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四日は暑い日でしたが 仁淀川上流は別天地でした。 ウエットスーツを着ても川の水は冷たくすぐ上がりたくなりますが 土佐自由学校の子供たちは元気でした。 先生方に笹舟のパドリングを教えたらみんな楽しそうに漕いでいました。転覆する人がいないので最後にわざとひっくり返してあげました。

水押、戸立、中央フレームを針金でカワラに固定し

タナ板を仮合わせしてみました。

すんなりと各フレームに密着し、大きさはぴったりで

ほぼ赤身だけで船体が出来上がります。

高知県立歴史民俗資料館の会報の表紙に

帆傘舟の写真と説明が出ています。

こんなに沢山帆傘舟があったのですね。

他県にも傘を帆にした舟はあるのでしょうか?

高知市内の堀川に和船を持ってきました。

桜は見頃です、艪漕ぎでお花見をしましょう。

高知市浦戸湾浦戸港で漁から帰ってきた

木造引き網漁船です。

まだ現役で働いています。

図は山形欣哉氏の「兵録を読み,造るー中国造船技術史序説」の

沙船の部分です。船体のサイドに描かれている被水板は

帆船の横流れを止める働きをするリーボードと見えます。

左ページの解説に 「深浅やマギリに使するに被水板を用いて把持し 

以て側に偏するを防ぐ」と記されています。

リチャードアンガーの「1800年以前のオランダ造船」には

オランダ船にリーボードが出現するのは1570年以降であるが

1541年出版の「南船記」には被水板の説明があるので

多分中国へ旅行したヨーロッパ人が被水板を見て そのアイデアを

持ち帰って可能性が高いと 記しているそうです。

昔の中国人の舟に関する発明は 磁石 板帆 櫓 隔壁など すごいですね。

棚板の切り出しを仕上げました。

船首と船尾が反りあがった綺麗な形をしています。が

寸法表通りに船縁の高さを取るとミオシの付け根とトダテの付け根での

高さがスムースな線に乗らないので修正しています。

何が間違っているのか不明です。

間違いとしては一間を六尺に換算したのですが、この当時の船大工さんは六尺五寸で

換算していたことを後で教えてもらいましたが

これは船の全長に関わる数字なので

船首尾での船縁のカーブにはあまり関係しないと思われます。

船体の形はこれでおしまいにして後は梁とか船首尾板で仕上がりです。