図は山形欣哉氏の「兵録を読み,造るー中国造船技術史序説」の
沙船の部分です。船体のサイドに描かれている被水板は
帆船の横流れを止める働きをするリーボードと見えます。
左ページの解説に 「深浅やマギリに使するに被水板を用いて把持し
以て側に偏するを防ぐ」と記されています。
リチャードアンガーの「1800年以前のオランダ造船」には
オランダ船にリーボードが出現するのは1570年以降であるが
1541年出版の「南船記」には被水板の説明があるので
多分中国へ旅行したヨーロッパ人が被水板を見て そのアイデアを
持ち帰って可能性が高いと 記しているそうです。
昔の中国人の舟に関する発明は 磁石 板帆 櫓 隔壁など すごいですね。
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