伝統的な木造和船を弘光船大工に弟子入りして学びました。 土佐和船にヨットの帆を立てて浦戸湾で遊んでいます。高知浦戸湾周辺の和船の事や弘光船大工の20尺和船建造記写真の和船の建造記などを高知歴史民俗資料館の紀要「浦戸湾の和船」に纏めました。お読み頂ける方にはPDFファイルでお送りしますので下記メアドにお申し込みください。

                       芝藤船舶設計研究室           tengushiba@gmail.com


室戸市佐喜浜町佐喜浜八幡宮に奉納されている200年前に造られた全長3mの弁才船雛型いわゆる千石船の修繕をしました。船体の板を留めていた鉄の舟釘が錆びてボロボロになり分解寸前でした。船体のほぼ全ての板を元の位置に接着し垣立などの外部の飾りも一部作り直しました。建造方法の細部まで詳しく見る事が出来、貴重な体験でした。お読み頂ける方にはPDFファイル「佐喜浜八幡宮弁才船修繕」をお送りしますのでメールでお申し込みください。


和船の建造方法でカヌーを作り仁淀川で川下りを楽しんでいます。カートップで運んで好きな川で遊べるよう軽量化しました。杉板の木目が素敵でしょう。ご希望の方には建造します。

精密な和船模型を作って販売しています。                        

    この模型の製作動画 

https://www.youtube.com/watch?                          v=1M1qmJFEMOo&feature=youtu.be 


私が最初に自力で作った和船です。弘光船大工の弟子になり20尺の土佐和船の建造を習いましたが、実情は船大工さんは教えるという事が出来なくて、私は横で見て写真を撮るだけ、ほぼ全て弘光さんが作ってしまいました。その後同じ船を作ろうとしましたが建造場所が狭く半分の大きさの全長10尺のチビ和船しか作れませんでした。

寒い12月に完成して浦戸湾に浮かべましたが舟が小さく不安定なので転覆しそうなのと矧ぎ合わせた板の間から水が浸み込んできて膝が冷たく慌てて岸へ漕いで帰りました。

伝馬船と呼ばれる最もポピュラーな海での作業船の形です。全長5mの釣り舟、船体は杉板で 中央に釣った魚を入れるカンコがあります。浦戸湾で艪漕ぎでチヌ釣りをするのに最適と言われる17尺の土佐和船です。


 倉敷市美観地区の堀川に私たちが建造した天領丸が浮いています。全長6mの三枚造り 川舟です。写真のように結婚式の前撮りにも使われますが普段は 観光客の方に堀川遊覧を楽しんで頂いています。倉敷に行かれた際にはお乗りください。

小さい笹舟です。立ってSUPとしても遊べます。名付けて ササップ。重さはわずか10kg。一人でカートップに載せられ、河原を運べます。川下りで転覆させて遊びましょう。作ってみたい方には図面を差し上げます

四万十川上流で鮎漁に使われている四万十川舟を建造し仁淀川で川下りをしています。カートップで運べるように軽量化した舟です。

1999年に大阪で実物大に復元建造された千石船浪華丸です。大阪湾での帆走実験に帆走要員として一週間お手伝いしました。船首でロープを引っ張っていました。楽しい夏の思い出です。現在は大阪南港のガラスドーム浪華の海の時空館にあります。永い間閉館されていますが船体に大きな傷みは無いそうです。


土佐市宇佐町井尻の山中船大工が建造した三分の一鰹舟模型です。模型でも7mほどありますので、実物は20mの鰹舟です。宇佐の海洋高校に展示され一般公開されています

ジョン万次郎が漁に出て遭難した舟がおおよそこの舟のサイズだそうです。

山中船大工が作られた六つの模型の一つです。完璧に十分の一に作られていますから和船の研究資料としては貴重な物です。宇佐の海洋高校に全て一緒にまとめて展示してあります。

弘光船大工が残された20尺の一般的な伝馬船、釣り舟の「板図」です。船大工さんは舟の注文が来ると船主と相談しながら十分の一の側面図を描いて建造する船の設計をしました。弘光さんは全ての部材の詳細な寸法とカジキ、タナの開き角度まで書き残していますので、現代の造船図面に描き直すことが出来ます。

弘光船大工の板図から造船図面に描き直した一例です。平面図、断面形状が分かりますので舟を建造出来ます。この図は歴民館の紀要「板図を読む」に紹介した数種類の和船の説明に載せました。お読み頂ける方にはPDFファイルで「板図を読む」お送りしますのでtengushiba@gmail.com までお申し込みください。

江戸時代に建造され現存している唯一の和船は徳島城博物館にある蜂須賀家の御座船 千山丸です。基本設計は鯨舟で非常に高速です。この図は千山丸の艪の正確な計測図です。艪脚(水中に入る部分)や艪腕(人が握って漕ぐ部分)の取り付け角度なども正確な、艪を作るのに大変参考になる図面です。艪の作り方はPDF「艪を削る」として纏めています。お読み頂ける方にはファイルをお送りいたしますので tengushiba@gmail.com までお申し込みください。

艪と帆 両方を使っての艪帆走です。 艪も自作です。風の弱い日は艪漕ぎで浦戸湾を散帆します。 静かなのんびりした時が流れて行きます。

    

45年前に自作した天狗ZEETON 24フィートです。当時まだ珍しかったクルージングスピンを上げています。この舟で友人と四国一周の旅をしました。各県の友人のお世話で舟を停泊させて頂き、港々を周って行きました。風任せで周る旅は四国遍路に通ずる所があります。


友人に頼まれてカナデイアンカヌーを作って仁淀川上流池川町宮崎の河原に浮かべています。水が透明なので舟が空に浮いているように見えます。

家族で遊びに行ったバリ島でこのジュクンに乗れました。珍しいクラブクローリグのアウトリガー セーリングカヌーです。アマ サイドフロートは竹です。

ジュクンからヒントを得て作ったアルミのセーリングカヌーです。素人には2mm厚のアルミの電気溶接は難しく、船体完成の頃にやっと上手く溶接が出来るようになりました。船体は50kgと軽いので 冬の北西の強風ではワオーという声が出るほどカッ飛んでいきます。

S&S設計アルミ製65フィートスループ世界一周レースで優勝したFLYERです。ロスアンジェルス ニューポートのオレンジコーストカレッジに寄付されALASKA  EAGLEと呼ばれていた頃に乗せてもらい ロスアンゼルスからハワイのトランスパックレースやタヒチからハワイへのセーリングを楽しみました。大きい舟は太平洋を渡っても楽ちんです。


赤道直下キリバツ国ファニング島のラグーンの中で現役で使われているプロアと呼ばれる片舷アウトリガーのセーリングカヌーを見つけました。アラスカイーグルでタヒチからハワイへのクルージング途中で立ち寄った島でやっとプロアに会う事が出来、チャーターして帆走出来ました。

軽自動車のカートップに軽く載せられる重量22kg 全長3.4m 二人乗りの四万十川舟

笹舟軽 を作りました。船底は6mm合板 側板は12mm杉板です。

エポキシパテでコーナーを固着しただけのステッチ&グリュー工法です。

この舟にまっすぐな舵にもなる艪をオールクラッチで取り付けましょう。

西伊豆戸田で建造されたスクーナー戸田号で洋式帆船を学習した愛知県の船大工さんが建造して日本中に広まって行ったアイチケン型打瀬舟です。全長15mほどもある帆船で太平洋を横断してアメリカ西海岸に到着しています。優れた帆走性能を持っています。

今全長を6m マストを一本に小型化した舟を建造中です。

アイチケン型打瀬舟の小型版コウチケンの全長20尺の船体が出来上がり

船底にエポキシ防水コートをしています。ミオシ材が垂直な洋風の船首は

船側板を曲げる量が大きいのでスチームで加熱して木を柔らかくして曲げましたが

割れたりして大変でした。

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